築地日記 vol.6 『電話、即、津軽海峡』|思い付きが書籍になるまでの義理と人情の物語
築地日記
ーあれよあれよと、思い付きが書籍になるまでの義理と人情の物語。
忘れぬうちにここに記すー
ある日突如電話。
「行くぞ大間。明日朝8:00、羽田。いいか?ガチャン。」
マグロ漁を撮影したいと卸しのNさんに頼んではいたものの、いきなり来たか。
卸しの人たちは、漁が始まる前になると各漁港に挨拶まわりに行くという。
と、空港で聞かされる…。
青森から車で走ること6時間。
津軽海峡、大間漁港。
「この人覚えてて“戦場のカメラマン”そのうち写真撮りにくるから。」
そう、漁師の人の印象に残るように紹介してくれたのであった。
翌年、単身で大間に入り“戦場のカメラマン”を名乗ってマグロ漁の撮影が叶う。
つづく
最新話は著者Instagram(https://www.instagram.com/uniteddesign_diary/)にて先行公開中
著者プロフィール
クリエイティブディレクター
アートディレクター
杉山圭
株式会社ユナイテッドデザイン 代表取締役
同社 文化人類デザイン研究室 室長
アートディレクター
杉山圭
株式会社ユナイテッドデザイン 代表取締役
同社 文化人類デザイン研究室 室長
1967 年静岡県生まれ。インテリアデザイン会社、建築設計事務所を経て、1998 年に株式会社ユナイテッドデザイン設立、主に建築・地域・都市計画、環境計画におけるグランドデザイン、コンセプトの構築及びデザイン・基本設計、アートディレクション、デザインコンサルティング業務。様々なプロジェクトにおいて、文脈と類推(自然環境、風習、風俗、地理、歴史、現象、人物、生活、社会、テクノロジーの推移等からなる)をフィールドワークから考察してコンセプト立案及び横断的なデザイン制作。また、“文化人類学”を学問としてではなく“デザイン”として捉える新しいデザインカテゴリー『文化人類デザイン®︎』を提唱する。2016 年にユナイテッドデザイン内に研究室を置きアノニマスデザインの概念の再構築とその実現を目指し、ルポルタージュとアートの接点を模索し活動。